工場で起こりがちなヒューマンエラーとは?その原因と予防対策を紹介!

皆さんこんにちは。

千葉県市原市を拠点に全国で、リバースエンジニアリングや、プラントの配管工事一式を手がけている藤田工業です。


製造業をはじめとした工場での業務にはミスがつきものです。ですが、人的ミスは適切な対策で最大限防ぐことができます。今回は、工場でよくあるヒューマンエラーとはそもそも何か、また、ヒューマンエラーが起こる原因とその予防対策、さらに、対策を講じるうえで押さえておきたいポイントまでを網羅的かつわかりやすく解説します。




■そもそもヒューマンエラーとは?



ヒューマンエラーは、人間の判断、行動、状態などが原因で起きるミスのことをいいます。人間が原因で起きるミスというと、どうしてもうっかりミスや不注意ばかりが思い浮かびがちですが、実はそれだけではありません。ヒューマンエラーが起き得る理由や原因について、詳しく見ていきましょう。



・注意不足によるもの

ぼんやりしていて作業に集中していなかったり、寝不足で注意力が散漫になっていたりする場合に、ヒューマンエラーは起こりやすくなります。業務に集中してさえいれば問題なく行えた作業も、注意を欠いていたために失敗してしまうということは、誰にでもあり得ることです。必要な休息を削るなどして長時間作業を行ってしまうことのないよう、気をつけなければなりません。



・技術・経験不足によるもの

各人が技術レベルに見合わない業務を担ったり、慣れない作業を指導者のいない状態で行ったりするなどした場合、スキルが追いつかずにミスをしてしまうことがあります。最近どの業界でも深刻になっている人手不足があったとしても、工場内で能力に合わない業務を担当したりさせたりしないようにしましょう。



・確認不足や思い込みによるもの

先に挙げた技術・経験不足とは反対に、ベテランの作業員などに見られることが多いヒューマンエラーの原因です。これまでやってきた作業内容と同じと思い込み、変更点を確認せずに業務にあたったり、いつもやっていることなので「やったはずだ」と思い込んで忘れていたりするなど、勘違いや思い込みによるミスも起こりがちです。



・コミュニケーション不足によるもの

情報を共有するためにはコミュニケーションが必要不可欠です。しかし、社内に積極的に意思疎通を図る風土ができていないと、「暗黙の了解」や「誰かが伝えるだろう」といった情報共有の不十分が目立つようになります。知らなかったことが発端となるミスを防ぐには、必要な連絡は必ず口頭で伝えるとか、掲示物の確認をルーティンにするなど、情報共有を確実に行うための工夫は欠かせません。



・設備やツールの不具合によるもの

人間が操作する設備機械やツールに不具合や故障があった場合には、人の動作に落ち度がなくても、ミスに繋がります。しかし、このようなミスも、設備の点検やメンテナンス不足が原因となっていた可能性も否定できないため、人的なミスに入ると言わざるを得ません。これは、日頃から設備の点検や補修を定期的に行っておけば、確実に防ぐことができるミスです。




■ヒューマンエラーに防止対策はある?その際のポイントは?


ヒューマンエラーが起きる背景には、注意力や集中力の欠如のほか、社内のコミュニケーション不足や個人の技能不足、それ以外にも設備不良など、さまざまな原因が潜んでいることを前章で解説しました。それでは、一見予防することが難しそうなヒューマンエラーを未然に防ぐことはできるのでしょうか?ここでは、ヒューマンエラー予防に効果的な対策をご紹介します。



・安全推進活動の実施

人間はミスを犯すものだという前提の下、ミス予防として企業内で実践できる活動もあります。たとえば、安全推進活動の一例として「ヒヤリハット活動」や「KY活動」があります。ヒヤリハット活動とは、作業中に「ヒヤリとした場面」、つまり、失敗しそうになったときや危険が生じかけた状況を、社内や部署内で情報として共有する活動のことをいいます。危険が報告された場合は、社内でその対策を行い、ミスを未然に防ぐのです。一方、「KY活動」とは危険予知活動のことで、主に製造業などの工場内に潜む危険箇所や防災対策が足りない場所を指摘し確認し合います。こうした活動を記録として残すことも対策上のポイントです。また、ヒューマンエラー防止策の一環として、危険箇所の定期的なパトロールもおすすめします。



・社員のスキル向上

技術不足によるヒューマンエラーを予防するには、技術研修などが有効です。熟練者から若手や新人社員への研修を行うのはもちろん、作業手順や内容などをマニュアル化して共有し、さらに実践研修を重ねることにより、どの人が担当しても一定以上の水準の作業ができるように工夫することをおすすめします。



・社内コミュニケーションの活性化

コミュニケーションが円滑に行われている事業所は、情報不足によるヒューマンエラーが起きにくいといえるでしょう。毎朝定時にミーティングを行ったり、経営者や部署の責任者が、積極的に作業員に声をかけたりするなど、会話による注意喚起や情報共有を怠らないようにすると、ミス予防に対する意識を高めることができます。また、不安な作業や環境をいつでも申告できるよう、誰でも意見を言いやすい職場の風土を形成していくことも重要です。



・労働環境の整備

前項で解説した社内コミュニケーションも含め、作業工程に沿った危険箇所のリストアップや、作業マニュアルの共有を行い、ミスが起きやすい箇所への注意喚起を徹底することが重要です。マニュアル化するだけでなく、血の通ったコミュニケーションも並行して浸透させていくことで、マニュアルでは補えない不測の事態や、イレギュラーな受注などにも備えることができます。もちろん、機械設備やツールの状態チェックもルーティン化しましょう。



・設備の異常チェックを義務化

設備が正常に機能するかどうか、チェックシートを設けて毎日確認することをおすすめします。こうすることにより、工場内の設備の不具合によって起こるヒューマンエラーを未然に防げるだけでなく、自分たちが使用する設備の状態に詳しくなれたりするなどの効果も期待できます。設備が正しく作動するか、部品が欠損していないかなど、項目を決めてチェックを行いましょう。また、作業に不安がある時やうまく行きそうにない時は、ためらわずに一度機械を止め、安全や正しい動きを確認してから再開できる体制づくりを行いましょう。



・ツールを導入して自動化を図る

ヒューマンエラー防止のためのマニュアル作りを自社でまかなうのが難しい場合は、ツールを導入して自動化することも可能です。テキストで伝わりにくいことも、動画でマニュアル作成できるツールを使用すれば、どの人にもわかりやすくマニュアルを共有することができるでしょう。



■まとめ



工場内でのヒューマンエラーは誰にでも起こりうるため、原因を把握し、適切な防止対策を行うことが重要です。機械設備を使用する製造業は、たった1つのヒューマンエラーで重大な事故が起きる可能性があります。ヒューマンエラーは、起こした本人の技能や意識だけに責任があるのではなく、マニュアル・作業環境や設備など、周辺環境に起因するケースも少なくありません。ヒューマンエラーが発生してしまったとき、経営側はミスをした個人の責任を追求するよりも、「人的ミスは一定の確率で起こる」ということを前提に、予防策やリスク回避策を万全にしておくことが肝心です。




■工場内設備の補修工事でヒューマンエラー予防や安全対策ができます!



コミュニケーションや技術力の向上・改善によるヒューマンエラー予防なら社内努力でカバーできるかもしれませんが、工場内の設備や機械の点検・補修については、どうしても専門家のサポートが必要です。


藤田工業は、プラント配管に関する設計・施工や工場の補修を承ることができる会社です。プラント配管設計・施工がメイン業務ではありますが、工場内設備の補修工事や付帯工事も幅広く手がけており、日常的に多くのお問い合わせをいただいております。

たとえば昇降設備がなく、脚立での昇り降りを余儀なくされている工場などでは、足の踏み外しなどによるミスが起きるリスクが高まります。そのような場合に藤田工業にご相談いただければ、はしごや安全柵、フェンスの設置など、幅広いタイプの工場・事業者様に対し、お客様に寄り添った補修工事のご提案、施工をします。




■ボルトなどの部品複製からプラントの配管の設計・施工管理まで幅広く対応! 

工場でお困りごとがあればまずは藤田工業にご相談ください!



藤田工業は、機械設備の部品の複製などのリバースエンジニアリングにもご対応します。機械部品については、すでに図面がなかったり、古くて生産していなかったりするトラブルは珍しくありません。エンジニアリング会社が倒産・廃業するなどしていて、元々はどこが作ったのか分からなくなった部品でも、リバースエンジニアリング(図面作成・部品複製)を行っています。図面だけの作成もよろこんでお引き受けします。お気軽にご相談ください。


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千葉県市原市を拠点とする藤田工業は目利き・腕利きの経験豊富なベテラン技術者ぞろい。一つひとつのご依頼にていねいに取り組み、信頼と実績をコツコツと積み上げながら、創業から20年を経た今日に至っています。


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