皆さんこんにちは。千葉県市原市を拠点に、全国でリバースエンジニアリングやプラントの配管工事一式を手掛けている藤田工業です。
弊社では、お客様に寄り添った提案をし、細かなご依頼にも柔軟に対応するように努めています。
さて本日は、機械加工におけるコストダウンについて考えていきます。コストダウンの方法を紹介しますが、特にリバースエンジニアリングについて詳しい説明をしていきます。
リバースエンジニアリングによるコストダウンのポイントや部品調達のコストを気にしている方は、記事の内容をぜひ参考にしてください。
■機械加工でコストダウンする方法
機械加工ではコストダウンし、少しでも余計な費用をかけないようにしたいところですが、その方法を見てみましょう。
・加工工程の見直し(工程、素材など)
機械加工のコストダウン方法の第1は、加工工程の見直しです。
加工工程が多いと、人的コスト、設備使用コスト、光熱費なども増えるため、コストが高くなります。だからといって、ただ加工工程を少なくすればいいというものでもありません。安易な加工工程の削減は製品と機能の品質に悪影響が出ることがあります。
品質と機能の質を維持しながら、いかに加工工程を削減するかを考え、コストダウンを図っていかなければいけません。
次に機械加工で使用する素材も大事なポイント。必要以上に高価な素材を使えば、当然コストも高くなります。大きすぎる素材もコスト上昇につながりやすいです。
したがって、適切な素材に切り替えることで、コストダウンを図りたいところです。
・部品製作をノンストップできる会社に依頼する
機械加工のコストダウンを図りたい場合は、部品製作をノンストップでできる会社に依頼したいところです。
部品製作工程が分かれていると、効率も悪くなり、製作に時間もかかる上、コストも高くなります。ノンストップで製作してくれる会社に依頼するほうが時間の節約にもなり、コストもダウンします。
・リバースエンジニアリング
機械加工のコストをダウンさせる有効な方法にリバースエンジニアリングがあります。通常は図面から部品を作るのですが、リバースエンジニアリングでは、部品から図面を作り、その図面から部品を製作するという流れになるのが特徴です。
■リバースエンジニアリングでコストダウンってどういうこと?
生産設備の構造部品、消耗部品は多くの工場や製品で非常に重要な役割を果たしています。
そのため、古い設備部品やメーカー特注部品などが故障すると、大きな損害が発生しやすくなり、迅速な対応が必要になってきます。
しかし、古い部品や図面が標準で存在しないメーカー特注部品は、メーカーの設定している標準的な製品よりも高い価格で購入しなければいけないケースもあるのです。また、製作納期が数ヶ月かかったりしている場合もあります。
そんなときに役立つのがリバースエンジニアリング。部品を再生するリバースエンジニアリングは適正価格での実行が可能で、古い部品や図面が存在しないメーカー特注品でも割安に調達できます。
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■リバースエンジニアリングによってコストダウンできるポイントを紹介
製造機械の部品についてはよくこんな悩みが聞かれます。「メーカー純正品の部品の価格が高すぎる」「部品が摩耗して交換の必要があるが、新しいものを作るにはコストがかかりそう」。これらの悩みに答えてくれるのがリバースエンジニアリングです。
どうしてなのか、理由を考えてみましょう。
・部品調達によるコストダウン
リバースエンジニアリングによる部品調達では、コストダウンが図れます。
通常、生産機械の部品が故障した場合、購入したメーカーに問い合わせをし、メーカー純正品を調達します。しかし、メーカー純正品は調達までの期間が長かったりメーカー管理コストがかかったりして、調達コストが上がりやすいという欠点がありました。
特に海外に部品製造工場があるメーカーでよくあるパターンです。
そのような課題を解決してくれるのがリバースエンジニアリング。部品から図面を自分たちで起こし、起こした図面から部品を製作するリバースエンジニアリングでは、部品製造・調達が適正価格でできます。
メーカー純正品を調達するよりも割安で部品を調達できるのです。
また、リバースエンジニアリングを採用すると、図面がなく、取り扱っているメーカーを探すなどの手間が必要なくなります。手間が減れば、余計なコストをかけずに済むでしょう。
リバースエンジニアリングでは納期遅れも発生しにくいですから、部品の故障による損失も防ぎやすくなっています。
他にもリバースエンジニアリングのメリットは、一度データ化しておくと、必要なときにいつでも部品製作ができること、その都度、メーカーに依頼する必要がなくなり、自社で好きなように部品を調達できるようになるので、コストも削減されます。
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・耐久性の向上によるコストダウン
リバースエンジニアリングでは、既存の部品から図面を起こし、新たに部品を作り直すのですが、その過程で新しい設計を加えることもできます。新しい設計を加えることで、耐久性の向上が図れます。
例えば、既存の部品にDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングやセラミックコーティングを施し、耐久性を向上させるなどです。耐久性が向上すると、部品交換の頻度も少なくて済むし、メンテナンスも楽になるので、余計なコストが生じません。メンテナンスにかかる時間や人件費も節約できるでしょう
製造機械の部品のコストダウンを考える上で、耐久性は大切なポイントになりますから、リバースエンジニアリングによる部品製造は大きな意味を持ちます。
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■まとめ
今回は、機械加工におけるコストダウンの方法、特にリバースエンジニアリングに注目してみました。
リバースエンジニアリングでは、通常の部品製作と違い、既存部品から図面を起こして、起こした図面から新しい部品を作ります。工程がリバースになっているので、リバースエンジニアリングと呼ぶのですが、メリットが多くなっています。
割高になりやすいメーカー純正品に代わって、適正価格で部品調達ができること、部品の耐久性を向上させて、メンテナンス費用などを抑えることができることなどです。
製造部品のコストで頭を悩ましている工場の方は、ぜひリバースエンジニアリングを採用してみてください。コスト削減ができます。
■機械加工でコスト削減をお考えならリバースエンジニアリングに強い藤田工業にお任せください!
部品のコスト削減をお考えなら、リバースエンジニアリングに強い藤田工業にご相談ください。藤田工業では。図面がない、部品が古くて生産メーカーがなくなっている、エンジニアリング会社が廃業してどこが作ったのかわからないなどの問題に対処できるリバースエンジニアリングを行っています。図面作成や部品複製などです。相談していただければ、貴社の部品製造コスト削減のために尽力いたします。
他にも、工場の補修工事や付帯工事の問合せを多くいただいています。例えば、昇降設備がなく、脚立での昇り降りによる事故のため、はしごなどの設置や安全柵やフェンスの設置などの要望です。
工場の安全対策についても、ぜひご相談ください。生産性向上・設備改修・補修・修繕などのご要望にも対応いたします。
藤田工業は大手企業からの設計依頼、問い合わせも多数いただくなど、技術力にも自信があります。対応地域は日本全国。お客様に寄り添った提案ができるよう努めています。見積もりから製作までは一貫対応です。
工場の安全対策からリバースエンジニアリングまで工場のお悩みごとは、まずは藤田工業にご相談ください。
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