部品調達が困難になっている原因は?リスク回避の対策とリバースエンジニアリングでの解決法を紹介!


皆さんこんにちは。千葉県市原市を拠点に、全国でリバースエンジニアリングやプラント配管設計を行っている藤田工業です。


部品調達が困難になっている現状において、納期の遅延やコストの増大などのリスクを回避するためには、部品調達が困難になっている原因を理解し、適切な対策を行うことが重要です。


本記事では、部品調達が困難になっている原因や、部品調達が困難なことによって発生するリスクやその対策について解説します。また、部品不足時代における重要な技術であるリバースエンジニアリングの概要やメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。




■なぜ部品調達がこんなに困難になっているのか?



まずは部品調達が困難になっている現状において、主な3つの原因について解説します。



・世界的な供給不足

半導体不足や樹脂不足、銅の価格高騰など、世界的な供給不足によって部品調達にも影響が出ているケースがあります。また、外交問題やパンデミックなどがきっかけで、生産停止や出荷遅延につながるケースもあります。



・製造ライン停止や納期遅れ

地震や火災、洪水などの自然災害によって工場の稼働停止になったことで、部品調達に影響を与えるケースもあります。また、製造ラインの生産能力を大きく上回る需要により、納期が遅くなってしまうことも考えられます。



・メーカー製造停止などで代替部品が調達できない

部品メーカーにおいて、材料の入手難や生産設備の老朽化といったさまざまな問題の影響で部品の生産継続が難しくなるケースもあります。製造停止となってしまうと、必要な部品が入手できなくなる恐れがあります。




■ 部品調達が困難な際に発生する企業のリスク



さまざまな原因によって部品調達が困難になると、企業にはさまざまなリスクが生じてしまいます。ここでは代表的な3つのリスクについて解説します。



・ 生産スケジュールの遅延

部品調達に時間がかかると、生産スケジュールが遅延するリスクが高まります。急な製造停止や部品の納期遅れが発生すると、代替部品の調達やスケジュール調整などが必要になり、生産スケジュールも後ろにずれ込んでしまいます。予定していた納期に遅れると、顧客からの信頼が低下してしまうことにもつながってしまうでしょう。



・コストの増加

部品調達が困難な場合、代替部品を確保するために新たなコストが発生します。代替部品の価格が高いケースが考えられるほか、輸送や梱包、保管といった物流費用が増大する恐れもあります。



・競争力の低下

部品調達が困難になることで生産スケジュールが遅れたり、そもそも製造自体が難しくなってしまったりすると、顧客が他社へ流出するリスクがあります。顧客が離れてしまうと企業として成長していく力が低下し、競争力の低下に直結する可能性があります。




■部品調達困難に対する企業の対策



部品調達が困難な状況に対して、企業としての主な対策方法を2つ紹介します。



・複数業者の確保

部品がまったく調達できなくなってしまう状況を防ぐためには、複数のサプライヤーを確保しておくことが大切です。サプライヤーとは、企業活動に必要な商品やサービス、資材などを供給する企業や個人を意味する言葉です。製造業においては、原材料や部品などのメーカーや卸売業などを指すのが一般的です。リスク分散のためには、複数のサプライヤーを確保しておきましょう。



・代替部品の活用

必要な部品が調達できない際には、代替部品を適切に活用することも大切です。機能を保ちながらも入手可能な部品へ切り替えることができれば、製造中止や顧客の流出といった大きなリスクを避けることにつながります。


代替部品の製作は、リバースエンジニアリング業者へ依頼しましょう。急に部品調達が困難になってしまう事態に備えて、いざというときに頼れるリバースエンジニアリング業者を確保しておくことが重要です。




■リバースエンジニアリングって何?部品不足にどう役立つの?



そもそもリバースエンジニアリングとは何か、どのように役立つのかについて解説します。



・リバースエンジニアリングとは

リバースエンジニアリングとは、既存の製品や部品の分解や分析、測定などを行い、構造や製造方法などの技術を探知することを意味します。ここでの「リバース」とは部品から図面に戻すこと、「エンジニアリング」とはものやシステムを生産・開発する技術のことを意味しています。


一般的な部品加工は図をもとに部品を加工するのに対し、リバースエンジニアリングは部品をもとに図面を作成します。生産設備が故障した際に故障の原因となる部品を再生したり、製造中止になった部品の代替品を製作したりと、リバースエンジニアリングはさまざまな場面で活用されます。



・部品不足時代でのリバースエンジニアリングの重要性

リバースエンジニアリングを活用することで、必要な部品を独自に製造することが可能になるため、調達リスクやコストの軽減につながります。設計書がない場合でも製品を製造できるため、部品不足時代である現在、非常に重宝される技術であるといえるでしょう。


たとえば、海外に工場をもつメーカーの部品の場合、部品調達に時間がかかったり、メーカーの管理コストがかかることでかなり割高になってしまう場合が多いです。リバースエンジニアリングによって図面を自分たちで起こして適正価格でスペアパーツを製作すれば、部品調達におけるコストダウンが可能になります。


また、生産中止になってしまった部品の再生ができれば、本来なら設備自体を新しいものに入れ替えなければならないところを、再生した部品を交換するだけで済むケースもあります。


部品不足時代において起こり得るさまざまなイレギュラーな事態に柔軟に対応できるようにするためにも、リバースエンジニアリングを基盤とした生産体制を構築しておくことが重要です。


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■まとめ



世界的な供給不足や需要の拡大、メーカーの製造中止など、さまざまな理由で部品調達が困難になっているなか、リバースエンジニアリングを活用すれば、入手困難な部品や製造中止になった部品を再生することが可能になります。


リバースエンジニアリングには、高度な知識や技術力が必要です。リバースエンジニアリングを検討する際は、豊富な経験と高度な技術力のある業者に依頼するようにしましょう。




■部品調達先を検討中ならリバースエンジニアリングに強い藤田工業にお任せください!



藤田工業は、リバースエンジニアリングの分野で高い評価を得ている企業です。

弊社では、図面がない部品や既に生産終了している部品、製造元がわからない部品などのリバースエンジニアリングも行っております。大手企業からの設計依頼や問合せの実績もあり、技術力には自信がありますので、ぜひお気軽にご相談ください。


また、弊社では見積から製作まで一貫して対応しており、お客様に寄り添ったご提案が可能です。全国対応が可能ですので、遠方でも駆けつけてお悩みを解決いたします。


ほかにも、工場の補修工事や付帯工事の問合せを多くいただいております。たとえば昇降設備がない場所において、脚立での昇り降りによって発生する事故を防ぐため、はしごや安全柵、フェンスなどの設置などにも対応可能です。


工場の安全対策についてのお困りごとは、ぜひ弊社にご相談ください。また、生産性を向上させたい、設備の改修・補修・修繕をしたいというご要望も、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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