皆さん、こんにちは。千葉県市原市を拠点に、全国でリバースエンジニアリングやプラント配管設計を行っている藤田工業です。
工場の機械や設備に使われている部品に、長期間の使用による摩耗や変形が起こると、故障につながる可能性があります。機械にフィットする部品製作を依頼する前に、納品までの流れを知っておくとともに、適切な業者選びのポイントを押さえておくことが大切です。
本記事で、部品製作を依頼してから納品されるまでの流れや、業者選びのポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
■部品製作の流れ
部品製作を発注してから納品されるまでどのように進めていくのか、部品製作の流れを見ていきましょう。
①お問い合わせ
部品製作を依頼したい業者が決まったら、まずは問い合わせてみましょう。多くの業者で、電話・FAX・ホームページの問い合わせフォームなどから問い合わせが可能です。このとき、部品のデータ・イメージ図・設計図・図面・写真などがある場合は、業者側へ提示するとスムーズに進められます。
問い合わせの段階で、軽量化したい・コストを抑えたい・品質を向上させたいなど、部品に対する希望を伝えておきましょう。
②打ち合わせ、お見積もり
問い合わせた内容を元に、部品の仕様(形状・寸法・材質など)・梱包・納期・金額・必要なロット数など、部品製作に関する具体的な打ち合わせに入ります。打ち合わせの内容に沿った見積もりも提示されますので、希望が反映されているかをしっかりと確認することが重要です。
③発注
見積もりに合意したら正式発注となります。発注書の内容に問題がなければ、部品の発注・製作・加工に進みます。発注後も、気になる点があればその都度質問すると良いでしょう。
④検査
部品が完成したら、品質に問題がないか厳重に検査し、不良品流出などのトラブルを未然に防ぎます。
⑤納品
検査が無事に完了したら、いよいよ納品です。当初の予定よりも納期を早めたい事情が発生した場合は、早めに相談しておきましょう。
納品後も、部品に異常が見られたり追加発注を希望したりする場合は、その都度業者へ相談しましょう。多くの業者でサポート体制を整えており、追加発注や設計変更などに対応しています。
■依頼する前に確認すべきこと
業者によって、対応可能な技術や期間・最低ロットの設定などを設けている場合があり、希望する部品製作が全ての業者へ依頼できるとは限りません。条件を満たしていないと、部品製作を断られてしまう可能性もあります。作業を依頼する前に、以下の5つの項目について必ず確認しておきましょう。
・納期はどれくらいか
部品がどのぐらいの期間で納品できるのか、最短納期を確認しておくことが必要です。早急に部品を調達すべき事情があれば、短納期で対応してもらえる業者に依頼しなくてはいけません。短納期での対応は、通常納期での対応に比べ工数や段取りが変わってくるため、別途料金がかかるのが一般的です。
反対に、納期に余裕が持てる場合は、料金面での交渉ができる可能性もありますので、納期についてしっかりと相談してみてください。
・図面やデータが必要か
製作を依頼したい部品の図面やデータが必要なのかについても、事前に問い合わせておくとスムーズです。図面もしくはデータが用意できない場合には、どちらか一方で製作に対応できる業者を探すほか、図面とデータのどちらもない場合はリバースエンジニアリングが可能な業者に依頼しなくてはいけません。
・対応できる個数
部品の大きさや形状・業者が保有する部品製作機械などによって、対応できる個数が変わってきます。また、設定している最低ロットも、50個・20個・10個など業者によって異なるため、部品製作を希望する個数に業者が対応できるのか、見積もりの段階で確認しましょう。
・対応エリア
対応エリアについても、業者ごとで設定しており、業者の近隣地域のみで対応している場合や全国対応が可能な場合などさまざまです。遠方の業者に依頼する場合は、打ち合わせや納品などをどのように行うのか、事前に詳細まで確認しましょう。
・対応可能な素材
業者側で、部品製作が可能な素材であるかも、確認が必要です。業者によって対応可能な素材が異なり、1種類しか対応していない業者もあれば、複数の素材を加工できる業者もあります。製作を希望する部品に合った素材に対応しているか、見積もりの段階で問い合わせておくと安心です。
》部品の図面がなくても大丈夫? リバースエンジニアリングの流れや業者を選ぶ際のポイントを紹介
》現物から図面化する方法とは?図面起こしに最適なリバースエンジニアリングの事例を紹介
■業者を選ぶ際のポイント
部品製作を依頼する業者選びでは、以下の2つのポイントに着目しましょう。
・ワンストップで依頼できる業者
打ち合わせから納品まで、全てワンストップで依頼できる会社であれば、複数の業者に依頼するよりも工数が減らせるため、手間やコストの抑制やトラブル発生のリスク軽減などのメリットがあります。
また、取引全般で同じ担当者とやり取りできると、話の食い違いを防げるほか、作業内容やスケジュールにおいて柔軟な対応が期待できます。
・リバースエンジニアリングが得意な業者
古い機械を使っている工場では、メーカー側で部品の生産が終了していると、部品の調達が難しいケースも少なくありません。部品の図面やデータも残っていない場合、リバースエンジニアリングの手法を用いて、現物と同じ部品の製作を依頼する必要があります。
リバースエンジニアリングは特殊な技術が必要なため、リバースエンジニアリングを得意とする業者を選ぶのがおすすめです。
》リバースエンジニアリングってどんな技術? 目的や違法になるケースをわかりやすく解説
》部品を再生したいけど、どこに依頼すればいい?依頼先の選び方や部品再生の流れを紹介!
■まとめ
部品製作の依頼では、コスト・納期・材質・個数など、さまざまな条件に合致する業者を探す必要があります。スムーズな生産ラインを確保するために、部品製作の経験が豊富な業者に依頼すると安心です。
機械メーカーの廃業で、古い機械で使っている部品が調達できない・図面もデータも残っていない部品のストックを確保しておきたいなど、部品製作に関するご相談やお問い合わせがありましたら、藤田工業までお気軽にお問い合わせください。
■部品製作をお考えならリバースエンジニアリングに強い藤田工業にお任せください!
藤田工業では、20年以上の経験で培った技術力を駆使し、リバースエンジニアリングのご依頼に対応しております。大手企業からの問い合わせや設計依頼も多く、豊富な実績を元にお客様に寄り添ったご提案が可能です。
見積もりから製作まで一貫対応しており、コストを抑えつつ安全に稼働できるよう管理しているため、お客様の安心感も強いとのお声をいただいております。北は北海道から南は沖縄まで全国どこでも対応可能でございますので、リバースエンジニアリングを検討されている工場担当者の方は一度ご相談ください。
リバースエンジニアリング以外にも、工場内にはしご・安全柵・フェンスなどを設置することで、昇降設備のない現場における脚立での事故防止を目的とした、補修工事や付帯工事も取り扱っております。生産性と安全面の両方を兼ね備えた、設備改修や補修についてのご要望も承ります。
部品のリバースエンジニアリングから工場の安全対策まで、工場のお悩み事がございましたら、まずは藤田工業までご相談ください。
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